皆さんは、「起きているときと寝ているときで、かみ合わせが全く違う」ということを、ご存知でしょうか?
起きているときは、上の歯が下の歯を覆うようにかみ合わさっています。(受け口の方は逆です。)右の模型写真の状態が、皆さんもご自身の鏡などで見慣れたかみ合わせだと思います。
ところが寝ているときは、このかみ合わせが反対になり、下あごが前に出てきます。これは、酸素をたくさん吸うために、気道を確保しようとする人間の本能です。
下の顎が前に出ると気道が大きく開くので、酸素をたくさん吸うことができます。寝ているときのことなので、まさか自分の口や歯がこのようになっているとは、夢にも思いませんよね。
最初の模型と同じものを、下あごを少しずつ前にずらしていくと、ピッタリとかみ合う場所があります。それが、↑こちらの写真です。皆さん寝ているときは大体、このような状態になっています。
ところが、この状態で寝ていると、普通の生活では絶対にすり減らないはずの歯が、すり減ってしまうことがあります。(鉄の歯ブラシで磨けばすり減ることも考えられますが、そんな方はみえないと思います。)
例えば、左写真の患者さん。前歯がすり減ってきているのですが、なぜここがすり減ってしまうのか、患者さんご自身も疑問に思われていたそうです。
就寝時のかみ合わせが原因の場合、朝起きたときに歯が痛くなり、時間と共に痛みが治まることもあります。
寝ているときに普段咬んでいない所に過度な負担がかかるので(無意識なので容赦のない力がかかることもあります)、「痛み」として症状が出てくるのです。
また、左写真の別の患者さんは、寝ているときのかみ合わせの力によって、差し歯の白い部分が欠けてしまいました。
このような時は、まず修復して見た目が悪くないようにしますが、破折や欠けの再発を防ぐために、就寝時用のマウスピースを作って『予防』する必要があります。
マウスピースをお作りした患者さんからは、「マウスピースを入れるようになってから、睡眠が深くなりました。」とおっしゃっていただくことが多いです。
実は、私(院長竹中)も寝るときにマウスピースを入れています。以前と睡眠時間は変わらないのですが、眠りが深くなり、夢もほとんど見なくなって寝起きもスッキリしています。マウスピースを見ると、かみ合わせがきついのか、穴が所々あいてしまっています。マウスピースを入れていなかったらと思うと、ゾッとします。
このマウスピースは保険適応外で、当院では3.5万円(税別)で製作いたします。睡眠の質が、日中の集中力や快適さを変えます。気になる方は、ご相談ください。
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