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一般的な歯科医院では、なるべく痛みのない治療を行なう場合は、麻酔注射をします。
下の奥歯などは麻酔が効きづらいので、歯と歯肉の間の溝に針を入れて麻酔注射する、「歯根膜麻酔」を行なうこともあります。歯を抜く時や、痛みが強い時によく使います。
※歯根膜は、歯を支えている歯槽骨と、歯根との間にある薄い膜のことです。歯周靭帯とも呼ばれ、骨と骨(歯と歯槽骨)をつなぐ役割をしています。その他にも、食べ物の硬さや柔らかさを判断し、噛みごたえを感じる役割や、歯に伝わる咬合力を調整する役割もあります。
歯根膜麻酔は、注射針で歯根膜を傷つけて、網の目のような血管を伝わって、麻酔液を浸透させていきます。細い針なので、2~3日もすれば歯根膜も修復されていくとは思いますが、それでもやはり、口腔内を傷つけることは私はあまり行わない方が良いのでは…と思っています。
特に、神経を残して治療をする場合は、一時的ではありますが、血液の供給が遮断されますので、神経が壊死する可能性もあると思います。
私が勤務医だったころ、東京の、日本学咬合学会の元会長だった矢澤一浩先生から、「歯の寿命を考えると、あまり歯根膜麻酔をしない方が良い」と教えてもらいました。しかし私は、患者さんの痛みを思うと、歯根膜麻酔をするのも致し方ない、と思っていました。
現在きたいま歯科では、まず「ほんの少しだけ」麻酔注射をして、その後レーザー麻酔を行なっております。(レーザーだけで十分効くことが多いので、麻酔注射を行なわないケースもあります。)この方法であれば、上記のような、歯根膜を傷つける歯根膜麻酔が必要になることはほとんどありません。
レーザーを使うときは、麻酔注射の量は少なくできるので、患者さんの体の負担も少ないと思います。また、麻酔液は半分以上余ってしまいますが、当院ではそれを別の患者さんに用いることはありません。常に新品の麻酔を使用しておりますので、ご安心ください。
(余った麻酔液は、専門の業者さんに破棄してもらっています。)
当院は、「通常の治療」の中に、「レーザー」を併用して治療を行なっております。
最小限の麻酔で、できるだけ削らない・できるだけ歯を抜かない・できるだけ神経を残す治療を目指しておりますが、それは、「まったく削らない・絶対に歯や神経を抜かない」治療という意味ではありません。
患者様の口腔内の状況や進行具合によっては、歯を削ったり、歯や神経を抜かざるを得ないことや、通常量の麻酔が必要となることもあります。何卒ご了承ください。
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