この度は相談させていただきたいことがあり、必死の思いでメールをいたします。
51歳の男子ですが、中学2年のある日から突然、身体にかゆみが発生し、それからどこの皮膚科に行っても、同じように「体質なので… 」と、治ることなく現在に至っています。
20歳前後の頃は、背中や胸をかき過ぎ、よく血がシャツに着いていました。現在は頭を除けば血が着くまでではないのですが、未だかゆみに苦しみながら日々を過ごしています。
そこで、実は私も皮膚科でパッチテストを受け、昨日結果が出たのです。 ところが全ての金属に陰性との診断でした。
そこでこの度先生にお聞きしたいのは、「パッチテストで陰性の結果が出ても、メタルフリー治療を受け、症状が改善した症例がこれまでにありましたでしょうか」という質問です。
というのは、来年初めからインプラントの治療を受ける予定でして、これにも金属を使うことになる訳ですが、もしも、パッチテストが陰性でもメタルフリー治療を受けて改善した症例があるならば、インプラントを中止する必要もあるのではないかと考えるからです。
以上です。
多忙中に大変恐縮ですが、返信のメールをお待ちしております。
(50代・男性・O様)
【きたいま歯科からの回答】(一部編集済み)
おはようございます、きたいま歯科の竹中です。
この度は当院のホームページからご相談いただきまして誠にありがとうございます。
中学のころからのかゆみでおつらいとのことで、30年以上も大変ですよね。
パッチテストのことですが、検査したすべての金属に陰性とのこと。
パッチテストは大きな指標になりますが、検査結果が全てというわけではありません。というのも、乾燥している皮膚と、高温多湿なお口の中の状態が違うからです。お口の中には唾液があり少なからず金属が溶け出していることが考えられます。
パッチテストで陰性でもメタルフリー治療を受けられて改善された方もおみえになります。
しかし、パッチテストで陽性・陰性でもすべての方が改善したというわけではありません。
約半分強の方は良くなりますが、後の方はあまり改善されておりません。かなり複雑な疾患ともいえます。
歯科で使われる金属は合金といって、何種類かの金属が合わさってできています。歯科大学での検査方法も病院によって異なりますので、お近くの大学病院などでご相談されてみても良いと思います。
インプラントのことですが、隣の歯に負担をかけないという点で良い治療法だと思います。インプラントに使われるチタンは比較的安全と言われていますが、チタンアレルギーの報告もあるので、現在金属アレルギーの疑いがある場合には、O様の症状が今後もなかなか改善しない可能性もあります。
もし可能であれば、銀歯をメタルフリーに代えてみて、皮膚の症状やかゆみが改善するか見てみられた方が、インプラントを受けるにしてもO様も安心できるのではないでしょうか。 どうぞご参考にしてください。よろしくお願いいたします。
きたいま歯科
院長 竹中一宏
【患者さんからの返信】
竹中一宏 先生
返信をいただきまして誠に感謝申しあげます。
内容、承知いたしました。
10数年前、銀歯や詰め物を全て金やポーセレンに変えました。ただ、土台が何かは把握していませんし、金も合金でしょうから、何が入っているか、調べる必要があると感じています。
もしかすると、20代に比べてかゆみが少し軽減したのは、この時、金に変えたからだったのでしょうか。
主治歯科医(盛岡市のA歯科医院、A先生)と、よく相談してみたいと思います。
先生のように、かゆみが生活に支障をきたすことを知っている歯科医がいることに、ホッとした思いをしています。A先生もいい先生です。きっと協力いただけると思っています。
ありがとうございました。
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