高校3年生の方です。かなり強い痛みがあったので、消炎処置後(お薬を入れて神経の炎症を鎮めます)に処置をしていきました。他にもむし歯があるのですが、まず主訴の部分を解決していきます。
神経まで達するぐらいの大きさのむし歯です。
歯の痛みが少なくなっていたので、レーザーを使って神経を残す治療をしていきます。
注射の麻酔は使わずレーザー麻酔をしていきます。注射の麻酔と違ってしびれることはありません。歯の表面の感覚をなくしていきます。
むし歯の部分を開けていきます。
かなり深いむし歯だったので、通常の充填処置ではなく、痛みが出ないよう、以後むし歯になりにくいような接着システム(通常より高い接着力を持っていて、汚れがつきにくいシステム)を使って、最小限に削った所を、コンポジットレジンを充填して終了です。
この患者さんは高校3年生で現在18歳です。まだ、この先何年も使っていく歯です。ここで神経の処置をして歯の寿命を短くしてはいけないとの思いで、プラズマレーザーシステムを使って治療させてもらいました。
プラズマレーザーはむし歯の部分にのみ反応するので、悪い部分だけをとることが出来ました。慎重にレーザーを照射すれば、むし歯の部分を蒸散出来るので、神経の処置を減らすことが出来ます。
術中の痛みもほとんどなく、充填まで終われました。かなり深いむし歯だったので、術後3日ほどは冷たい物、熱いもの、甘いものを控えるよう指示しました。
金額はレーザー処置が重度のむし歯(C3)なので、1本1.5万円・充填処置が1本1.5万円です。1歯合計3万円です。(税別です)
●レーザーのリスク、副作用
虫歯の深さによって治療後の状態が変わります。 また、レーザー治療は神経を残す治療ですので、治療後、数日間は冷たいのもや熱いものにしみることがあります。
当院は、「通常の治療」の中に、「レーザー」を併用して治療を行なっております。
最小限の麻酔で、できるだけ削らない・できるだけ歯を抜かない・できるだけ神経を残す治療を目指しておりますが、それは、「まったく削らない・絶対に歯や神経を抜かない」治療という意味ではありません。
患者様の口腔内の状況や進行具合によっては、歯を削ったり、歯や神経を抜かざるを得ないことや、通常量の麻酔が必要となることもあります。何卒ご了承ください。
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