昔の歯科治療はちょっとでも歯が茶色く変色していれば、削って銀歯を入れるということが一般的でした。
歯科検診で虫歯の治療勧告に○がしてあれば、痛くもないのに大きく削られ銀歯を入れられガッカリ、こういう経験をされている方も多いのではないでしょうか?
この治療方針は間違いではありません。
しかし、きたいま歯科では、茶色に変色している程度の虫歯であれば、虫歯診断機と歯科医師の視診で削る必要がなく、治る見込みがある歯は、削らずにフッ素を塗るなどして経過観察をします。
もちろん下の写真のように穴が開いてしまったり、痛みがある歯はちゃんと治療が必要ですよ。
昔の知識のまま削ってしまって悪くなったらまた詰める、この繰り返しの治療を選択される歯科医師の方もおみえになります。その結果歯を失ってしまい、ご苦労されている患者様を多く見てきました。
歯は削ってしまったら元に戻ることはありませんし、人間の手が加わったら悪くなっていきます。
しかし、上の写真のように削っていなければ、元に戻ることも可能なんです。
虫歯には自然治癒ということがないと言われていましたが、大きな虫歯になっていないことが大前提ですが、次に書く元に戻るための対応策をしていただければ、よくなっていきます。きたいま歯科での対応策と思って下さい。元に戻るための対応策として、
① フッ素を歯科医院で定期的に塗ってもらう。
その際虫歯チェックもしてもらう。ご家庭でも就寝前に、フッ素を塗るとなお効果的です。ご家庭用のフッ素は歯科医院にて販売しています。
② 食後に、キシリトールガムをかむ。
できれば食後3分以内にかむと効果的です。食後にかむことにより、お口の中のバイキンがキシリトールを取り込み、バイキンの出す排泄物が歯にとって害のないものに変わるからです。
③食間には、リカルデントガムあるいはポスカをかむ。
この選び方は、唾液の少ない人にはリカルデントガムが有効で、唾液のよく出る方にはポスカをオススメします。
特に大切なのは①の歯科医院専用のフッ素を歯科医院で定期的に塗り、ご家庭では、低濃度のフッ素を塗ってもらうことです。治療してある歯が多い方にガムをかんでいただくと、かぶせ物などがとれたり、欠けたりするのであまりオススメはできません。
以上のことに注意していただいて定期的に歯科医院で診てもらうと、虫歯でも最小限の治療で済みますね。どうぞご参考になさってください。
値段は820円です。税込です。
1本で約4か月持ちます。
ご家庭用フッ素の使い方
キシリトールガム、タブレットは、虫歯の原因菌であるミュータンス菌の除菌剤で、ミュータンス菌がキシリトールを食べると便秘を起こすと考えて下さい。
歯を元に戻す再石灰化作用はありません。間接的にはミュータンス菌が活動が弱くなるので、再石灰化作用もありますが、直接的な作用はありません。
リカルデントガムは当院では置いておりません。リカルデントガムには、cpp-acpが配合されております。cppは、牛乳の膜でacpはリン酸カルシウムです。Cpp-acpが配合されているMI-Pasteをおいております。牛乳由来のもので、牛乳アレルギーの方にはおすすめできません。MI-Pasteは1本1650円です。税込です。
ポスカはリン酸化オリゴ糖カルシウムのことで、ガムしかありません。唾液のリン(P)とともに歯にカルシウムとして沈着します。リンは入っていません。唾液の出にくい人には、オススメできません。食間に食べると有効です。
ならば、唾液の出ない人にはリカルデントが有効になります。もちろん唾液の出る方にも有効です。リカルデントも食間に食べるのが有効です。CPP-ACPには歯の再石灰化に大切なリン酸カルシウムが、歯になじみやすい状態で高濃度に含まれています。さらにお口の中を中性にして、歯の酸化を抑える作用もあります。
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